各国の強者たちとの猛修行!!
あらすじ
念願のクォンツィの闘技大会に参戦したミネルヴァだったが、アイリンに破れ優勝することができなかった。しかし、彼女はへこたれてなどいなかった。来年こそはと、リベンジに執念を燃やしていたのだ。
ミネルヴァの師匠であるミザリーはそんな彼女の情熱に応えるべく、新たな特訓を用意する。今回はエダフォス大陸全土に及ぶ壮大な特訓であり、各地の猛者たちと切磋琢磨し実践的な特訓で実力を磨くというものだ。
世界を舞台にした新たなるパワーアップロードが、今始まる――!!
目次
- あらすじ
- 主な登場人物
- VS憧れの先輩、ペスカ
- VS母国を失った軍人、カルラ
- VS軍を辞めた鬼教官、リュドミーラ
- VSペイシェの凄腕傭兵、アレッシア
- VSクォンツィの軽業師、チーシェン
- VSジャハラの貴族令嬢、パリサ
- 個人的な印象
主な登場人物
・ミネルヴァ・・・強さを追い求める少女。ミザリーの弟子。各国の実力者たちからその強さを認められ、将来を期待されている。
・ミザリー・・・世界征服を目論むポンコツ開発者。各国の実力者たちを呼び集めることができるほどに顔が広いこと、そしてクォンツィの闘技大会では書類の不備で予選落ちしていたことが判明する。
VS憧れの先輩、ペスカ
クォンツィを出発し、リーニャ・タウンへとやってきた一行が最初に出会った修行相手はペスカ。ミネルヴァとは同じ学校の出身で、彼女にとって憧れの先輩の一人だ。
一方、ペスカの方もミネルヴァのことは認識しており、学校が始まって以来の天才という噂は聞き及んでいた。
一応、一度だけコミュニケーションを取ったこともあった。在校生と新入生で五人編成でチームを組み、ピクニックに出かけることで親睦を深めようという行事にて、同じチームになったことがあったのだ。そのときに魔物と出会ってしまったのだが、お互いに強烈に印象に残る戦いをしたという。
そういうわけで、二人とも今回の修行を楽しみにしていた。早速、二人はミザリーが用意した特訓を突破した後、実践に限りなく近い形で決闘を行い、実力を高め合ったのだった。
VS母国を失った軍人、カルラ
次なる修行をするべくジャハラからヒュームに入ろうとしていたミネルヴァたち。だが、ヒュームで起きてしまった戦争により、とてもではないが入国できる状況ではなかった。一旦修行を中断し、ヒュームのためにできることを探そうかとミネルヴァは提案したが、力があればできることも増えるのだから修行は続けるべきだと語るミザリー。
そんな彼女たちの会話を耳にし、声を掛けてきた者がいた。彼女の名はカルラ。ヒューム近衛軍師団長だった彼女だったが、ジェネラス軍から母国を守り切ることができず自身の力不足を痛感していた。
彼女の悲痛な表情を見たミザリーもまた、ヒューム出身者。彼女の思いを充分すぎるほど理解していたミザリーは、自分が開発に携わっている聖化武装をカルラのために作ることを約束する。もちろんミネルヴァも聖化武装を入手したいと言うと、ミザリーはこれを快諾。
まずは二人のデータを取るために彼女が用意した訓練を突破し、最後には二人で実戦形式の決闘を行った。闘技大会優勝者のアイリンを苦戦させたというミネルヴァを、全力をもって迎え撃とうとするカルラ。胸を借りるつもりで、ミネルヴァはそれに応えるのだった。
これにより、戦闘を行った彼女たちのデータを装置によって数値化することに成功。カルラとミネルヴァ専用の聖化武装を作るために必要なデータが揃った。
VS軍を辞めた鬼教官、リュドミーラ
先の戦争でヒュームを併合し、豊かになったはずのジェネラスだったが、その雰囲気は暗いままであった。それもそのはず、新たに国を主導する立場となった宰相ヴァディムが恐怖政治を行っており、国民同士で密告し合って不満を口にする者(キオーンを王都と口にするだけでも処罰の対象)をしょっ引くまでになっていたのだ。
その状況を憂えている軍人こそが、今回の特訓相手、リュドミーラであった。
当初はそうした状況を内から変えるべく軍に残っていたのだが、宰相の厳しい統制により何もできなくなってしまったことで、考え方を一変。軍を辞め、ジャハラに亡命したタチアナと合流を果たし、宰相ヴァディムから国を取り戻すために戦うことを決意した。
修行の中で、リュドミーラと面識のある(サイド:ジェネラスにてザスビアの紹介で知り合いとなった)ミネルヴァは、そうしたジェネラスの現状を知る。
一応、ヴァディムに盾突きさえせず、そこまで有名人でもなければ他国の人間が入国しても問題はないとのこと。それを聞いたミザリーは、ヒューム解放のヒントになるものを見つけるべく、リュドミーラとの特訓が終わった後にミネルヴァとともにキオーンに入国しようとするのだった。
VSペイシェの凄腕傭兵、アレッシア
ジェネラスから帰ってきたミネルヴァたちの次なる目的地はペイシェ。その砂浜にて、ミネルヴァはペイシェの傭兵、アレッシアと特訓を行っていた。
その特訓内容は、灼熱の砂浜をただひたすら走るという非常に原始的なトレーニングであった。アレッシアは普段やっていることだったので体力に余裕があるが、ミネルヴァはもうすっかりヘトヘト。まだまだ続けると言われ、頑張り屋の彼女には珍しく弱音を吐き諦めてしまうほどに追い詰められていた。
ただ走るだけならまだいいが、砂浜でのダッシュはかなり体力を消耗するのだ。
その様子を見た師匠のミザリーは弟子失格だと彼女を𠮟咤。ムッとしたミネルヴァがそこまで言うのなら自分でやってみてはどうかと反論する。
しかし、意外なことにミザリーはその提案を快諾。ちょうど試してみたい新機能があると言って、着込んでいる鎧に取り付けたジェットエンジンを起動し、空に飛びあがる。そのまま、特訓用のアイテムをばらまきながら砂浜の上空を飛行していった。
果たしてそれは意味があるのだろうかと疑問に思うミネルヴァたちだったが、構わずランニングを続けることに決めた。
夕方。なんとかヘトヘトになりながらも気合で目標をクリアしてみせたミネルヴァ。だが、飛んで行ったはずのミザリーは、エンジンの調子が悪くなってしまい、途中で墜落してしまった。
とりあえず気を取り直し、本番の模擬戦闘を執り行うことに。
VSアレッシア。ペイシェでも屈指の実力者である彼女との特訓は、ミネルヴァにとっていい刺激になった。
VSクォンツィの軽業師、チーシェン
いよいよクォンツィ最大の闘技大会「国王杯」の時期がやってきていた。ミネルヴァが今まで様々な強者とトレーニングを積んできたのも、全てはこの時のためと言っても過言ではなかった。
そんなわけで、気合の入っていたミネルヴァ、ミザリーは国王杯の準備のため、少し早めにクォンツィにやってきていた。聖化武装の最終調整も兼ねた特訓をするのにふさわしい場所として、実際に大会で使われる闘技場を貸し切ってそこで特訓しようとしていたのだ。
すると、その会話を聞いていた少女が姿を現す。
彼女の名前はチーシェン。本業は軽業師だが、去年の闘技大会に出場し、好成績を収めた戦士でもある。
彼女は、闘技場で特訓するというミネルヴァたちを羨ましがり、ぜひ自分もそれに参加させてほしいと頼み込む。ミザリーたちはこれを快諾。闘技場を借りたのはよかったが、肝心の特訓相手を呼ぶことを忘れていたため、都合が良かったのだ。
こうして、チーシェンを相手に特訓が始まった。
しばらくして二人が休憩しながら会話をしていると、チーシェンから驚きの話を聞かされる。今回、チーシェンは闘技大会には出場しないという。友人のルルイがジェネラスの脅威に対抗するために国外に行くという軍務があり、チーシェンもそれを手伝うことにしたのだ。
それを聞き、呑気に闘技大会に出場しようとしている自分に罪悪感を覚えるミネルヴァ。だが、チーシェンはそれを否定する。こんな状況だからこそ、みんなが楽しめるイベントは重要なのだと語り、自分たちの分まで頑張ってほしいとエールを送った。
ミネルヴァはそのエールを受け取り、気を取り直して特訓に励んだ。
一通り特訓が終わり、聖化武装の最終調整もあと少しで終わるところまで進行した。すると、ミネルヴァはここ闘技場での思い出を語り始める。ここで師匠ミザリーを始めとする色々な人と出会ったことで、今の自分がある――。
だからこそ、今度こそ闘技大会で優勝したい。その気持ちを抱きながら、特訓の総仕上げとしてチーシェンと真剣に決闘を行うのだった。
VSジャハラの貴族令嬢、パリサ
ヒュームでの戦いがひと段落つき、ミネルヴァたちは修行を再開していた。もちろんヒュームにまた何かあれば参戦するつもりだったが、彼女たちの目的は強くなること。そして、強くなればやれることも増える。そこまで見越しての修行の旅だった。
今回の修行相手は、前々から誘いを受けていたジャハラの貴族令嬢、パリサであった。
ノアと知り合いだったこともあり、彼女は聖化武装開発に資金を投入していた。今回、彼女と修行をすることになったのは、そのつぎ込んだ資金の結果がどれほどのものかを伝えるという目的もあった。
聖化武装の性能に期待を寄せるパリサに、ミザリーはさらに飛行能力を搭載するつもりだと述べる。夢のある話にますます心躍らせるパリサは、早速ミネルヴァと修行を始めた。
ある程度修行をこなしていると、パリサはミネルヴァの想像以上の強さと体力に驚きを隠せなかった。聖化武装の力だけではない、本人の確かな実力を感じ取ったのだ。
だが、砂漠の中で闘い続けるのはさすがにミネルヴァといえども厳しいものがあり、スタミナ切れを起こしてしまう。修行の直前にミザリーから聞いた、飛べるかもしれないという話は彼女にとっても魅力的で、ゆえに張り切り過ぎてしまったのだ。
そして、自分のライバルもまた空を飛ぶことができるため、自分も同じことができるようになりたいという強い思いもあった。
それを聞いたパリサは、妹にもその姿勢を見習ってほしいと思うと同時に、ますます聖化武装プロジェクトに力を注ぎたくなったのだった――。
なお、ミザリーはというと、聖化武装にジャハラの砂が入りまくるという悲惨なことになっていた。..........空を飛ぶよりも防塵機能を強化させることを優先すべきなのかもしれない――。
個人的な印象
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結構面白いイベントだと思う。最近あまり出番のないキャラが今は何をしているのかが分かっていくのがいい。これからも修行相手が増えていくので、その度にエピソードを追加していく予定。
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