ハッピーウェディング！　選ぶのはどっちのソフィア！？

究極の選択！！

あらすじ

　キナコからの依頼を受け、新設される結婚式場へとテーセツ産の抹茶を届けにきたエイツとソフィア。そこで同じく仕事をしているエイミーと出会い、こけら落としで実施される模擬結婚式のモデルカップルを選出する企画にエイツとソフィアで参加してはどうかと誘われる。

　恥ずかしがり躊躇するソフィア。それもそのはず、モデルカップルに選ばれるのはベストカップル賞を取ったカップルで、しかもそれを選ぶのは町の人。要するに、イチャイチャする様を他人に見せなければならないのだ。
　だが代わりに、優勝すれば一流デザイナーがウェディングドレスをプレゼントしてくれる。ソフィアは迷いに迷った挙句、参加することを決意。ウェディングドレスを着せてもらうという嬉しいハプニングもあり、なんだかんだ満喫し、点数を稼ぐ。

　しかし、その様を影から見ていた者がいた。その者は、鏡界からやってきたもう一人のソフィア。いつにも増してイライラを募らせる彼女に対処しきれなくなった鏡界のナディラとライサは、エイツを呼び寄せてデートをして機嫌を取るように頼んだ。
　最初は不機嫌なソフィア（鏡界）だったが、ウェディングドレスを着せてもらったことで気分が良くなり、ソフィア（原界）への対抗心から点数を稼いでいった。

　そして、結果発表の日がやってくる。ベストカップル賞に選ばれたのは、エイツとソフィアだった。しかし、二位にもまたエイツとソフィアの名前が載っていた。そう、ソフィア（鏡界）のことである。
　それにより、ソフィア（原界）にソフィア（鏡界）とデートしていたことがバレ、二人のソフィアは一気に修羅場になってしまう。

　二人に詰め寄られ、どっちを選ぶのかと問われるエイツ。どこか優柔不断な彼は、果たしてどちらを選ぶのだろうか――！？

あらすじ
登場人物
ストーリー
個人的な印象

登場人物

・ソフィア・・・エイツの幼馴染兼護衛。エイツとデートを楽しみ、さらにウェディングドレスを着れて大変ご満悦。

・ソフィア（鏡界）・・・もう一人のソフィア。いちゃつく二人を見てますますイライラを募らせる。

・エイミー・・・運命の相手を探す夢見る乙女。誰かの恋を応援すれば自分に返ってくるという占いに従い、式場でアルバイトをする。

・キナコ・・・和菓子職人。修行のため、パティシエとしても活動中。

・エイツ・・・本作の主人公。今回は重要な決断を迫られることに。

・ライサ（鏡界）、ナディラ（鏡界）・・・鏡界からやってきた人たち。イライラしているソフィア（鏡界）をなだめるようにエイツに頼む。

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・ハンペン・・・言語を解する魔物。鏡界の面々やソフィアたちにたびたび利用される。

・ヴァネッサ、メリッサ、シャーロット・・・天啓のエンフォーサーのメンバー。とあるタイミングで登場。

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・ソフィアの母・・・ソフィアのお母さん。テンションが上がり過ぎて模擬結婚式を本物の結婚式と勘違いし、感激の涙を流す。

ストーリー

▼ネタバレ注意

　一触即発の事態に仲裁に入ったのはエイミー。恋の伝説スポットをソフィアたちとエイツが一緒に巡り、エイツをよりドキドキさせた方を花嫁にしようと提案。その審判を買って出たのだった。

　最初のスポットは夫婦岩。二つの岩の間にある鐘を鳴らせば、一生仲睦まじく過ごせて子宝にも恵まれるという。
　どちらと鳴らすか迫られるエイツ。だが、エイミーがそこに割り込み、ついうっかりエイツと鐘を鳴らしてしまい、勝負は引き分けとなる。

　次のスポットは虹色クローバーの群生地。数万分の一しか見つからない虹色クローバーは、片思いの相手と結ばせてくれるとか。
　途中で虹色クローバーを守ろうとする天啓のエンフォーサーと遭遇するも、逆にヴァネッサも虹色クローバー探しに参加。しかし、最終的に虹色クローバーを見つけたのはまたもやエイミーだった。

　怪しげな挙動を取り続けるエイミーに疑念を抱き始めるエイツたちを横目に、次なる恋愛スポット、悲恋の館に到着する。
　そこの書斎に入って少し経つと、電気が落ちて真っ暗になる。暗闇が晴れたとき、目に入ったのはエイツに抱き着こうとするエイミーだった。
　彼女は、伝説の恋愛スポット巡りを利用し、エイツを自分の運命の相手だと証明しようとしていたのだ。今までの謎の挙動はそのために行われていたものだった。

　エイミーへのお仕置きが済み、改めて伝説の恋愛スポット巡りを行うことに。これですべてが丸く収まった――わけはなかった。結局、どちらのソフィアを選ぶのかエイツは決めていなかったのである。
　どうするのかと迫られ、困るエイツ。そして、ついにエイツはどちらかを選ぶ――ことはなかった。

　最終的にどちらとも模擬結婚式をすることに。最初は納得し、引き分けで終わらせようとしていた二人だったが、キスできるかもしれないと聞くと態度を一変。どちらが先にキスをするかで争うこととなり、さらにそこにエイミーも乱入。

　模擬結婚式はドタバタ騒ぎのまま締めくくられることになるのだった――。