不思議な薬で大変身!?
あらすじ
ヒュームでの災禍がひと段落したある日。エイツは災禍について調査しているイーランと談笑していた。神獣アスラーンの話などを聞き、興奮を隠せない様子のイーランだったが、ふと目に入ったものがあった。
そこは新装開店した結婚式場。アルバイトをしているというエイミーの話を聞いていると、顔見知りのフロラとマユネと再会する。マユネは差し入れをお裾分けすると言い、疲労回復効果があるという薬用ドリンクをエイツたちに手渡す。
早速飲んでみるエイツたち。味がしなくて不思議に感じていると、身体にありえない変化が起きてしまう。
なんと、フロラは大人の女性のような身体になり、逆にイーランは子どものような身体になってしまったのだ!
だが、最初こそ困惑していたものの、せっかくだからと楽しむことにした二人。意外と満喫しているようだけれど、このままでいいのだろうか――?
目次
登場人物
・イーラン・・・災禍を調査するクォンツィの教師。薬を飲んで子どもの姿になってしまった。
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・フロラ・・・ドジっ子監視員。薬を飲んで大人の女性の姿になってしまった。
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・マユネ・・・立派な商人を志す少女。エイツと知り合いだからということで、シャーロットを信じ込んでしまった。
・エイミー・・・運命の相手を夢見る乙女。結婚式場でアルバイトをしていたが、薬を飲んだことで声が小さくなってしまった。
・エイツ・・・本作の主人公。薬を飲み、頭に動物の耳が生えてしまった。
・ハンペン・・・言語を解する魔物。特筆すべきことはない。
・シャーロット・・・天啓のエンフォーサーのメンバー。開発した怪しすぎる薬をマユネに渡したことが、今回の騒動の引き金になった。
・メリッサ・・・天啓のエンフォーサーのメンバー。男たちに絡まれるフロラを助けた。
・ヴァネッサ・・・天啓のエンフォーサーのリーダー。イーランを抱きかかえるエイツに激しく動揺した。
ストーリー
▼ネタバレ注意
普段の自分では買えない服を買ったり、甘えたりと変化した自分を楽しむ二人。だが、徐々に不都合が生じていく。子どもの姿になったイーランは子ども扱いされて大好きな酒が飲めなくなり、大人の姿になったフロラは男たちに絡まれるようになってしまった。
それでも二人は変化した姿を楽しんでいたのだが、薬を渡してしまったマユネは責任感を覚え、早く元に戻すために薬を渡してきたシャーロットを探す。シャーロットの仲間であるメリッサやヴァネッサから話を聞き、新装開店した結婚式場に向かう。
その道中で二人の心境は大きく変わり、やっぱり元の姿に戻りたいと語る。イーランは、自分がエイツの子どもと間違われたことで、子ども扱いされるのではなく女性として扱われたくなった。
フロラは、身体だけ大人になっても意味がないと感じ、いつか心まで大人になったらこの姿になりたいと思うようになった。
エイツもまた、自分の良く知っている元の二人が一番好きであると告げた。
元に戻る決意を固め、シャーロットと接触。幸い、効果を打ち消す作用のある薬は用意してあるらしく、薬の入ったボトルを次々に並べていく。元に戻れると知り、喜ぶ一同。
だが、不幸なこともあった。一つは薬の入ったボトルが三十個以上あること、もう一つはどれがどの効果を打ち消す薬なのかが分からないということだった。
つまり、元に戻るためには一つずつ飲んで試していくしかない。全員がため息をつく中、マユネのダジャレが空に虚しくこだまするのだった。
個人的な印象
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まさかの変身するという驚きの展開。終始明るくて楽しい気分になれる上、普段では絶対に見られない美味しい場面が見れて大満足だった。
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