『天啓パラドクス』ファンブログ

天啓パラドクスのキャラや単語を紹介する

オトギ話に眠るパラドクス Α

不思議の国は実在した!!

 

別視点での話はこちら⇩

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あらすじ

 ヒュームにて、スーザンの個展の手伝いをしていたエイツたち。だが、知らない間に全く見覚えのない場所に来ていた。しかも、エイツ、マカロン、ハンペン、スーザン以外はその場にいない。なんとも不可思議な現象が起きていたのである。

 困惑する一同の前に現れたのは、シンデレラ、ヴェルメリオ、ティンカー・ベル。彼女たちはエイツたちに事情を説明する。
 なんと、ここは『オトギノクニ』という別世界――おとぎ話で語られる登場人物たちが住んでいる別世界だったのだ!  
 さらに、ボラコという貴族のおばあさんの異世界と空間をつなげる特殊能力により、エイツたちが『オトギノクニ』にやってきたことも聞かされる。どうやらこの現象は滅多に起こらないものではあるが、決して珍しいものではないようだ。

 だが、普段とは違う点もあった。それは、ドロシー、ビュルテ、人間さん(ネームレス)、そしてボラコといった『オトギノクニ』の住民も同時に消えてしまったことだった。

 シンデレラたちとともにこの現象について調査を進めると、エイツたちが元の世界に帰るためには、『エルマイト』と呼ばれるポジティブな感情から生み出されるエネルギーを魔法のキャンドルに貯める必要があるということが判明する。

 では、『エルマイト』を貯めるためには何が必要なのか。それは、とにかく『オトギノクニ』を遊びつくし、ポジティブな感情を生み出しまくることだった。

 

 こうして、エイツたちはシンデレラたちに連れられ、『エルマイト』を貯めるために『オトギノクニ』をエンジョイすることになったのである!

目次

登場人物

天啓パラドクスの登場人物

スーザン・・・ヒュームの天才芸術家。異世界の美術に触れ、かつてないほどインスピレーションを受けていた。ティンカー・ベルの衣装を着てみたりもした。

・エイツ・・・本作の主人公。自分と同じく特殊な力を持つ人間さん(ネームレス)に対し、会っていないながらもどこか親近感を抱く。

・マカロン・・・記憶喪失の少女。おとぎ話の世界にやってきたことに、無邪気にはしゃいでいた。

・ハンペン・・・言語を解する魔物。ティンカー・ベルとは気が合った。

ヤヤクリスティーナ・・・スーザンの個展を手伝った友人たち。エイツたちとは違ってオトギノクニには飛ばされず、ヒュームの田舎に飛ばされて牛の乳しぼりを手伝っていた。

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 クリスティーナにとっては、夢にまで見た不思議の国に行ける絶好の機会だったのだが、運悪く行くことができなかった。

オトギフロンティアの登場人物

・シンデレラ・・・童話『シンデレラ』に登場する、シンデレラ本人。姐さんと呼ばれみんなから慕われている。城にいるときは有能な姫だが、酒場にいるときは飲んだくれの酔っぱらいと化す。

・ヴェルメリオ・・・童話『赤ずきん』に登場する、赤ずきん本人。人間さん(ネームレス)の妻を自称したりと、おとなしそうに見えて押しが強い。

・ティンカー・ベル・・・童話『ピーターパン』に登場する、ティンカー・ベル本人。スーザンが自分の衣装を着たとき、自分が持たないとある身体的な特徴を持つ彼女に対して怨嗟の言葉を投げかけた。

・ボラコ・・・異世界と空間をつなげる特殊能力を持つおばさん。『ボラコメインヒロイン化計画』を実行するため、意図的にエイツたちと人間さん(ネームレス)を入れ替えた。

・人間さん(ネームレス)・・・人間界と呼ばれる別世界からオトギノクニにやってきた人間。エルマイトを自分で大量に保有できる特殊体質の持ち主。

・ドロシー、ビュルテ・・・オトギノクニの住人たち。ボラコの魔法に巻き込まれ、天啓パラドクスの世界に飛ばされている。

 

ストーリー1

▼ネタバレ注意

 海底の国で宴を楽しみ、ワンダーランドで意味不明ながらもエキセントリックなお茶会にも参加し、ついにエルマイトは魔法のキャンドルに溜まりきる。すると、キャンドルの炎は燃え盛り、強い光を放った。

 視力が戻ってくると、見覚えのある野原が目の前に広がっていた。とうとうエダフォス大陸――天啓パラドクスの世界に帰ることができたのである。
 サンドラを始めとする仲間たちに出迎えられ、これで万事解決かと思われたのだが――。

 なんと、シンデレラ、ヴェルメリオまでもがこちらの世界にやってきてしまった上、入れ替わる形でソフィア、ライサナディラヤヤがオトギノクニに飛ばされてしまったのだ!

 

 

登場人物2

・ソフィア、ライサナディラヤヤ、ピュルテ、人間さん(ネームレス)、ボラコ・・・エイツたちと入れ替わる形でオトギノクニに飛ばされた七人。

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ピュルテ。妖精だが、童話において何に該当するのかは不明。

人間さん(ネームレス)。

・エイツ、マカロン、ハンペン、スーザン、シンデレラ、ヴェルメリオ・・・ソフィアたちと入れ替わる形でエダフォス大陸(天啓パラドクスの世界)に飛んできた六人。

着飾ったシンデレラ。舞踏会では二日酔いの状態でありながら、見事な踊りを披露し優勝した。

・サンドラ、ロセット、ユラニア・・・エイツの仲間たち。ユラニアはドロシーと酒を飲みかわし、友人となった。

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・ドロシー・・・『オズの魔法使い』に登場する、ドロシー本人。ビュルテたちとは違ってエダフォス大陸に残った。

・ティンカー・ベル・・・シンデレラたちとは違い、オトギノクニに残った。

ストーリー2

▼ネタバレ注意

 再び起きた異世界転移事件を解決すべくお互いに情報を交換していくと、”栞”という魔法の道具を集めればその可能性があるということが判明する。早速、ピュルテがオトギノクニに飛ばされる前に地図に付けておいた印を頼りに栞集めに勤しむことになった。

 幸い、栞はヒューム周辺に散らばっていたため一日で全て回収することができた。栞を一か所に集めると光り輝き始め、別れの言葉を言い合うエイツたち。
 だが、光が収まったとき、起こったことは小窓程度の大きさの空間が空中に開いたことだった。不思議に思い、エイツたちがそこを覗いてみると――。

 その空間の先にいたのは、オトギノクニに飛ばされていたソフィアたちだった。そして、彼女たちからどうしてこの騒動が起きたのかを聞く。どうやらキャンドルにエルマイトを込める際、エイツの特殊な力も一緒に混ざってしまったせいで、ボラコは自身の能力を制御できなかったようだ。
 解決策はエネルギーのバランスを取ること。つまり、エルマイトとエイツの特殊な力が混ざった状態を二つの世界でそれぞれ作り出せばいい。今回は、栞に力を注ぎこめばいいというわけだ。
 しかし、問題はもう一つあった。お互いの世界を行き来するのは同じ人数でなければならないのだが、その人数が合わないのだ。

 どうすればいいか考えている中、ロセットは妙な魔力を感じ取った。彼女に従って走っていくと、そこには不気味な黒い鳥がその正体を現す。あの魔物を含めれば、世界を行き来した人数はぴったりと合う。
 謎の空間に逃げ込んだ黒い鳥を追い、その中に飛び込むエイツたち。その空間の中には、ソフィアたち、そして人間さん(ネームレス)を含むオトギノクニの住人達もいた。彼女たちも同じタイプの黒い鳥を追ってここにやってきたという。

 彼女たちとともに黒い鳥二体を追うと、そこには一人の少女がいた。名はコルネイユ。彼女から発生した、ディマイトと呼ばれるネガティブな感情から生まれるエネルギーが暴走し、黒い鳥たちのような形になって実体化してしまったのだ。
 さらに、二体の黒い鳥は合体してしまう。その暴走を止めるべく、エイツたち『エダフォス大陸』の住人と、人間さん(ネームレス)たち『オトギノクニ』の住人は力を合わせ、魔物を倒すことに成功。コルネイユは気を失い、暴走は止まった。

 

 ようやく騒動が収まり、互いの世界に帰るときがやってきた。なんだかんだ楽しく過ごせたこと、せっかく仲良くなった相手と離れ離れになることを寂しがる面々。
 しかし、ボラコによると、いつかは世界を行き来できる穴を閉じなければならないが、しばらくはこのままにしておけるとのこと。つまり、まだ一緒にいられるのだ。

 

 騒動のせいで手つかずだったスーザンの個展の準備を全員で終えると、二つの世界の住人たちはまだしばらくお互いの世界を行き来して楽しむことにしたのだった。

 

 

個人的な印象

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 本来は書くつもりはなかった。コラボは基本的にパラレルストーリーだからというのが理由だったんだけど、どうやら今回はちゃんと正史に組み込まれていたっぽいので書くことにした。
 今回はエイツ視点(A)として書いたので、次は人間さん視点(B)を書く予定。

 

 

 

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