対立する正義と正義
あらすじ
天啓のエンフォーサーを名乗り、今日もジャハラの地で正義を執行しているヴァネッサたち。そこで災いが起こるかもしれないという噂を聞き、エイツたちと一緒に風の精霊と会話できるリアーフの元へと急ぐ。
リアーフに導かれるまま、怪しげな取引を交わしている男たちの姿を目撃。阻止しようとしたそのとき、閃光とともに現れた一人の戦士がいた。
名はエグゼリカ。ヴァネッサとかつて天啓のエンフォーサーとして活動していたが、思想の違いから袂を分かつことになった者だ。
彼女は男たちと彼らが違法に保管していた魔物を容赦なく斬り殺す。そして、ヴァネッサの正義を批判し、逃した男を追うべくその場を後にした。
犯した事実のみで判断し、悪を全て殲滅せんとする過激なエグゼリカと、相手の心情も考慮して寄り添おうとする詰めの甘いヴァネッサ。二人の”正義”は再び激突する――!
目次
登場人物
・ヴァネッサ・・・天啓のエンフォーサーのリーダー。エグゼリカとの出会いと別れ、そして現在の彼女が描かれる。
・エグゼリカ・・・悪を滅ぼさんとする正義の戦士。ヴァネッサとは正義についてのスタンスの違いから対立する。
・ニア・・・本好きのメイド見習い。エイツに付いていく形で今回の騒動に関わった。
・リアーフ・・・風の精霊と会話できる風の部族の戦士長。その能力を活かして今回の騒動の手がかりを探る。
・メリッサ、シャーロット・・・お馴染み天啓のエンフォーサーのメンバー。
・エイツ・・・本作の主人公。ザブーン撃退において、ヴァネッサたちを援護した。
・ソフィア・・・エイツの幼馴染兼ガード。
・マカロン・・・かわいさMAXのマスコットキャラ。いるだけで役に立つ。
ストーリー(過去)
▼ネタバレ注意
かつてヴァネッサとエグゼリカは同じく正義を尊ぶ者同士、意気投合していた。二人は天啓のエンフォーサーを名乗り、ともに悪を叩き潰していたのだ。
ある日、武器の違法な取り引きが行われるという情報をキャッチし、その場所と時間を特定。すぐに現場に向かおうとするエグゼリカに対し、ヴァネッサはとある話をする。用心棒の男は家族をジェネラスの非合法組織に殺され、その復讐のために取り引きに参加していること。罪のない民間人に武器が向けられるとは思っておらず、騙されているだけだということを。
だが、エグゼリカは耳を貸さなかった。闇商人たちを容赦なく切り伏せ、その刃を用心棒の男に向けるが、それをヴァネッサは止めようとする。
お互いの正義を非難し合う二人。彼女たちの決別はもはや避けられず、こうして天啓のエンフォーサーは解散することになったのだった。
ストーリー(現在)
▼ネタバレ注意
逃した商人の痕跡を辿ったり、リアーフの能力に頼ることで、商人は息子と一緒に砂漠まで逃げていることが分かった。すぐさま後を追い、そして彼らの姿を発見した。罪を悔い改めようとする商人だったが、そのとき息子が笛を吹く。すると、魔物が姿を現し、ヴァネッサたちを襲った。父親を守るために、息子が仕込んだのだ。
魔物は撃退したが、その隙に商人たちに逃げられてしまう。だが、シャーロットのメカに乗り込み、彼らに追いつくことに成功する。
しかし、エグゼリカもまたそこに現れる。有無を言わさず商人を殺そうとしたそのとき、とてつもない振動が砂漠を襲う。振動とともに現れたのは、砂漠の主、ザブーンだった。
さすがのエグゼリカもザブーンには大苦戦。かなり手こずりつつも、それでもなお一人でなんとかしようとするエグゼリカに、ヴァネッサは共闘を申し出る。本意ではないものの、エグゼリカはそれを承諾。不本意ながらも抜群のコンビネーションを発揮してザブーンに攻撃した。
さらに、天啓のエンフォーサーのメンバーやエイツたちがヴァネッサに協力し、遂にザブーンを退けることに成功した。そんな、人を巻き込んで正義を為そうとするヴァネッサの姿を見たエグゼリカは、何か複雑な気持ちを抱くのだった。
ザブーン騒動は終わったが、商人たちの処遇は別の話。魔物を襲わせた息子も悪と断じて殺そうとするエグゼリカに、ヴァネッサはその息子の行為もまた父を守りたいという正義の心から出たものだと説く。
数秒のにらみ合いの末、エグゼリカは武器を下ろす。エグゼリカは、ヴァネッサの正義を認めるわけではないと発言しつつ、好きにすればいいと言ってその場を去った。
一連の騒動が終結し、ヴァネッサ率いる天啓のエンフォーサーは相変わらず地道なパトロールをしていた。
これで世界を救えるかは分からない。それでも、自分の正義をこれからも貫き通すのだと、今日もヴァネッサは地味な正義を執行していくのだった。
個人的な印象
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どちらの正義が正しいのかは僕には分からないけれど、ヴァネッサもエグゼリカも正義の心を持っているのは同じ。いつか共闘できる日が来ればいいな。ところで、ピックアップガチャに入ってる割にはニアが空気だった。全く目立ってなくて逆にびっくりしてしまった。
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