異常気象を解決するのだ!!
あらすじ
これは、七煌エラストスを見つけるためにテーセツの地下迷宮に入る前のこと。ショーグンの用事が終わるのを待つ間テーセツでゆっくり過ごしていたところ、ナディラから助けてほしいとの連絡を受け、エイツたちはジャハラへとやってきた。
冬であるのに異常に暑いジャハラに苦しみつつも、ナディラと再会。そして、ファルハーナからなぜ自分たちが呼ばれたのかを説明される。
現在のジャハラは異常気象に悩まされており、洪水が起きるほどの大雨が降ると思ったら、今度はとてつもない猛暑に見舞われてしまうのだ。本来なら、徐々に降水量が増えるはずだったのだが。
さらに、その事態を解決できるカギを握っているエリモスにも問題が発生していた。雨が降っている間、エリモスは子どもの姿に戻ってしまい、炎の精霊と会話できなくなってしまうのである。
Before
After
ゆえに、エイツから力を貰い七煌としての力を取り戻すため、彼らを呼んだのだ。
そういうわけで、早速エリモスを連れて炎の精霊に会いに行く。精霊からこの異常気象の原因を聞き、対処法を見出すために。
炎の精霊によると、原因は水の精霊の不安定さにあるとのこと。力を増したかと思うとすぐにいなくなってしまったりしているらしい。
だが、水に無縁であったジャハラには水の精霊に精通している人物がおらず、手がかりになりそうな文献もない。つまり、原因が分かったところで完全に手詰まりであった。
そんな中、新たな問題が発生する。風の部族の一員であるリアーフが宮殿に訪問し、風の精霊と話ができなくなってしまったことを告げるのであった。
水の精霊に続いて、風の精霊にも問題が発生している。一体、ジャハラに何が起きているのか――!?
目次
登場人物
・エリモス・・・ジャハラの七煌。雨が降ると弱体化し、神器を使用できなくなり、かつての姿――子どもの姿へと戻ってしまう。本来なら雨に濡れなければそんなことは起きないのだが、最近のジャハラの雨では打たれなくてもこうなってしまう。曇りでも起きる場合すらあるという。
エイツの力を借りて本来の姿を取り戻し、ジャハラの異常気象を解決すべく奔走する。
・リアーフ・・・風の部族の戦士長。風の精霊の声を聴くことができるが、突然それができなくなってしまったため、助けを求めてファルハーナの元を訪ねた。
・ナディラ・・・ジャハラの王女。ジャハラの異常気象を解決するため、エイツたちに助けを求めた。
・ファルハーナ・・・ジャハラの女王。ジャハラの異常気象を解決するため、エイツたちに事情を説明し助力を求める。
・シェヘラザード・・・ジャハラに住む占い師にして、ファルハーナの側近。小さくなったエリモスを可愛がり、つい子どものように扱ってしまう。
・パリサ・・・ジャハラの貴族令嬢。クアルーンの姉。弱体化してしまったエリモスの護衛として雇われた。
・クアルーン・・・ジャハラ生まれの傭兵。パリサの妹。新年の休みを取っているファナンに代わり、王室の警護を担当している。弱体化してしまったエリモスの護衛に回る。
・アイシャ・・・ジャハラの病弱少女。ジャハラに雨が降ることをとても喜び、レインコートを購入していた。エイツから力を貰ったことで最近はだいぶ調子が良くなり、かなり動けるようになった。tenkeiparadox.hatenablog.com
・エイツ・・・本作の主人公。弱体化してしまったエリモスの力を万全に戻し、炎の精霊と会話してジャハラの異常気象を解決するため、ジャハラに呼ばれた。
・ソフィア・・・エイツの幼馴染兼護衛。いつも通りエイツを守るべく旅に同行する。
・マカロン・・・記憶喪失の食いしん坊少女。ジャハラに降る雨に大はしゃぎした。
・ハンペン・・・言語を解する魔物。はしゃぐマカロンに付き添う。
・パトラ・・・ヒュームを拠点にしているジャハラの商人。直接登場しないが、ジャハラに雨が降ることを知り、早々に商機を見出してレインコートを販売。かなり儲けた。
・ファナン・・・ジャハラ王室親衛隊隊員。少し遅いが新年の休みを取っているため、不在。
ストーリー
▼ネタバレ注意
リアーフから話を聞いたエリモスは、水の精霊が不安定だった原因が風の精霊が不安定であることを突き止める。つまり、風の精霊を見つけることさえできれば光明を見出せるかもしれないということだ。
翌日、リアーフも加わって風の精霊に会うべく風の部族の住まう土地へと向かう。近づくにつれ風が吹き荒れていき、さらには何かに怯えて逃げ出してきた魔物とも遭遇するなど、明らかに異常であった。
だが、リアーフは魔物が怯えている理由が風の精霊にあると推定し、風の精霊の居場所を魔物が来た方向と風上から特定。その場所と思われる廃坑へと行き先を変更し、風の精霊と会話を交わす。
しかし、風の精霊はリアーフと会話をしてくれなかった。が、別に風の精霊は怒りや悲しみを抱いているからそういった態度を取っているわけではない。リアーフ曰く、精霊は、宴会をしているときの長老たちと同じく浮かれているせいで、話が通じなくなっているらしいのだ。さらに風まで引き起こしてしまい、容易には近づけなくなってしまった。
そこで風の精霊と会話をするため、エリモスたちは一計を案じる。
まずはリアーフが舞を披露して精霊が起こす風を打ち消して近づけるようにし、次にエイツの力で一時的に七煌としての力を取り戻したエリモスが精霊の動きを止め、最後にエイツが精霊に触れて昂った気持ちを落ち着かせる。
策は見事に成功を収め、リアーフは風の精霊と会話を交わすことができたのだった。
しかし、結局なぜ風の精霊が興奮してしまったのかは謎のまま。なにせ精霊自身もよく分かっていなかったのだから。
ただ、何か嬉しいことが起きる予感をヒュームの方角から感じ取り、それに身体が逆らえなかったとのこと。リアーフによれば、元々ジャハラに住む風の精霊はヒュームの七煌アイトリアが力添えしたことで根付いた存在なのだから、それが関係しているのかもしれないと語る。
エイツはその話を聞き、なんだか嫌な予感に体を震わせるのだった。
とはいえ、これにて問題は解決。精霊間のバランスは保たれ、異常気象も無くなることだろう。エイツたちはジャハラを発ち、再びテーセツへと戻ることになった。
その道中、雨に降られて幼い姿になってしまったエリモスとばったり出会う。彼女はしまったという顔を見せつつも控えめに手を振り、テーセツへ向かうエイツたちを見送るのだった。
個人的な印象
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ジャハラのサイドストーリーの続きが書かれた話だった。そして、待望のエリモス幼いバージョンが実装された話でもある。実に良かったと思う。素晴らしい。
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