『天啓パラドクス』ファンブログ

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『サンドラ(鏡界)』

極限の孤独に凍えし強欲の使徒

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 鏡界からやってきたもう一人のサンドラ。自分を見捨てた世界を憎み、その全てを滅ぼすため、七大悪魔のマモンと契約を交わして闇の使徒になった。

 ストレスを解消するために酒をよく飲む。ザスビア(鏡界)と知り合ってからは酒を飲みながら愚痴っていた。

 

目次

過酷な家庭環境

 母と暮らしていたが、サンドラ(原界)と比べ、その環境は悲惨極まりなかった。少しでも気に入らないことがあれば、母からは折檻され、まるで道具のような扱いを受けた。褒められることなど一切なく、ひとかけらの愛情も貰えなかった。
 強気な面が目立つ彼女も、母には逆らうことができず、ただただ顔色を窺い怯えることしかできなかったのだ。

強気な性格

 母親には従うしかなかったが、闇の使徒となって力を得てからは一転して強気な性格になった。相手が自分の考えに反抗すると、強い口調や時には暴力を使ってでも従わせようとする。

強気な態度は自信のなさの裏返し

 サンドラ(原界)やエイツには特にかなり刺々しい態度を取るが、それは自信のなさを隠すためでもある。家族からの愛情を受けず、他人との会話も制限されたことが原因で、自分に自信を持つことができなくなってしまった。
 そのせいで他人からの好意を素直に信じ切ることができず、そこに生じた心の闇を悪魔に付け込まれることになった。

 そのため、自分に興味を持ってくれる人には(心の奥底では)好意を持つ。だが、自分のことを分かったような態度を取ってくる人間は激しく拒絶し、恵まれた環境を持つ人間には強烈な嫉妬心を抱く。

ストーリーでは(第2部)

外伝:私とわたし

 母に支配され、さらには唯一の希望だった婚約者となるアントン(鏡界)からも酷い仕打ちを受け、絶望。生きる気力も死ぬ気力も無い中、七大悪魔のマモンが現れる。彼女の甘言に乗り、世界を滅ぼすために闇の使徒として契約を交わした。
 そして、マモンの命令により原界へと向かう。夜逃げしていたサンドラ(原界)に成り代わる形で、ひっそりと潜入した。

サイド:ジェネラス編

 ヴァディムと協力し、悪魔を呼び出せる七芒陣を完成させようとする。途中でナディラ(鏡界)たちに見つかってしまい、タチアナたちに怪しまれるハプニングもあったが、無事に七芒陣を完成。七大悪魔ベルゼブブの分体を複数呼び出し、ジェネラス全土を危機に陥れた。

七大悪魔編

 だが、七煌や熾天聖の予想を超えた活躍により、残り一体にまで追い詰められてしまう。最後の一体を守るため、熾天聖たちの前に立ちはだかった。そして、サンドラ(原界)と対峙。分かったような口を聞くな、と彼女に怨嗟の言葉を投げかける。
 そのとき、追ってきていたザスビア(鏡界)が姿を現す。唯一心を開いていた彼女に説得され、心が揺れ動いていたが――。

 そこにマモンが出現。彼女に連れられ、その場から姿を消したのだった。

テーセツ編
▼ネタバレ注意

 マモンの命令を受け、テーセツを襲撃しようとするが、天啓のエンフォーサーと会敵。すでに力を消耗し、ほとんど力が残っていなかったためあっけなく打ち負けてしまう。
 それでも立ち向かおうとしたが、そこに追ってきていたザスビア(鏡界)が現れ、動揺。だが、アスタロトの策によって力をある程度取り戻し、再び戦闘になった。

 それでも天啓のエンフォーサーに敵わず、膝をついた。さらに救援にやってきた熾天聖までも到着し、万事休すの状態にまで追い込まれてしまう。しかし、サンドラ(原界)に心配されたことで怒りを爆発させ、ボロボロの状態にもかかわらず彼女を襲った。
 が、やはり疲労が蓄積していたこともあり、簡単にいなされてしまう。力を使い果たして立ち尽くすしかなくなってしまった。そこにキーラがやってきて、疲れてきたこともあり会話を交わす。

 

 キーラ(原界)もまた自分に興味を持ってここまで追いかけてきた一人だと知り、動揺。誰も自分を救ってくれなかったのだから自分に興味を持っている人などいない、とその言葉を嘘だと叫んだ。
 だが、もう二度と一人にしないとザスビア(鏡界)から言われ、さらに酷い言葉を投げかけて拒絶した婚約者のアントン(原界)にも、恨まれておらず逆に心配されているということを聞き、世界が自分の想像以上に優しいものだと思い知る。ついに心の壁は決壊し、二人の側で泣き崩れた。

 

 

 誰からも見捨てられたと思い込み、世界に絶望してしてしまったサンドラ(鏡界)。だが、ザスビア(鏡界)やキーラのように自分を気にかけ、言葉を尽くしてくれる人は確かにいた。彼女は、そのことに気づけなかっただけだった。世界には希望だってあったのだ。
 

 こうして、サンドラ(鏡界)は悪魔の支配から逃れ、ソフィア(鏡界)たちと行動をともにすることとなった。

 

個人的な印象

▼ネタバレ注意

 とんでもなく重い境遇に追い込まれてとても可哀そうだと思った。これでようやく仲間になったわけだし、これからどうなるか楽しみ。

 余談だけれど、彼女の強烈なキャラは結構好き。罵ってほしい。

関連人物

・サンドラ・・・原界にいるもう一人の自分。自分と同じ顔をしながら多くの仲間に囲まれて幸せそうな彼女に、強烈な嫉妬心と憎悪を抱く。

・ザスビア(鏡界)・・・鏡界にいるもう一人のザスビア。彼女とは酒場で偶然出会い、唯一愚痴をこぼせる仲だった。

・キーラ・・・貴族の少女。彼女から興味を抱かれているとは微塵も思っていなかった。

・マモン・・・七大悪魔の一人。彼女の言うことは絶対であり、危機が迫れば真っ先に助けを求めていた。

 

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