『天啓パラドクス』ファンブログ

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ヒューム潜入記

母を探し求めて

 

あらすじ

 ヒュームの第八皇子にして、災禍の導き手と名指しされ世界の敵となった男、エイツ。監禁され自由を奪われた彼だったが、母親によって助け出されたことで自由の身を得ることができた。
 だが、国外脱出の際、母親と生き別れることになってしまう。エイツは母と再会するため、世界中を旅して行方を追うことに。

 そして、ついにその手掛かりをつかむことに成功する。しかし、その目撃場所はヒュームであった。エイツの生まれ故郷であり、指名手配されている国である。普通に入国すれば見つかってしまうだろう。

 困っていたところ、のちの師匠となるエリーザと出会う。恰好から彼女がヒュームの商人だと考えたエイツは、彼女の商売を手伝う代わりにヒューム入国を手伝ってほしいと彼女に頼み込む。自分の正体は伝えず、新聞記者であると偽った上で。

 エリーザには快諾され、見事彼女の助手として同行することに成功した。

 

 母は本当にヒュームにいるのか? 母とは本当に再会できるのか? エイツは大きな希望と少しの不安を抱きながら、母ともう一度会うためヒュームに潜入するのだった――。

 

目次

登場人物

・エイツ・・・本作の主人公にして、災禍の導き手。生き別れた母親の行方を探すべく、ヒュームに潜入する。

・ハンペン・・・言語を解する魔物。途中まで放っておかれるなど不遇気味だった。エイツとは、空腹で行き倒れていたところを助けられたときに知り合った。以降、恩義を感じて旅についていっている。ヒュームでは犬として潜入する。

・メアリ・・・ヒュームの第四王妃にして、エイツの母親。左肩に蝶々のような形の痣がある。目撃情報によると、ヒューム国内にいるとのことだったが..........?

エリーザ・・・ペイシェのエリート商人。災禍の導き手の母親メアリを追うエイツに協力する。のちにエイツの商人としての師匠となる。

 

ペスカ・・・ヒューレー寄宿学校のエリート学生。ソフィアとは親友だが、成績ではトップを争うライバルでもある。長期休暇期間に行われる特別講義の選考会に落ちてしまい、改めて出直すためにエリーザの護衛を引き受けた。嘘が苦手。

 

・ロセット・・・ゴンドラ乗りの天才魔法使い。エイツが1人で旅をしているときに知り合い、ワインのシミを落とす魔法を習得させた。新しいゴンドラを買うためにヒュームにやってきた。

 

・パトラ・・・ヒュームを拠点にしているジャハラの商人。メアリ妃の情報を持っている。

 

・ソフィア・・・エイツの幼馴染兼護衛。エイツが、親友でありライバルでもあるペスカと交友関係があったことを知り、ヤキモキしていた。ちなみに特別講義を受けたのは彼女である。

・マカロン・・・記憶喪失の食いしん坊少女。エイツがヒュームに潜入した時の話を真剣に聞いていた。

 

ストーリー

▼ネタバレ注意

 エリーザに貰った帽子を深く被ったのが幸いしたのか、エイツは無事にヒュームの国境を越えることに成功する。ここでエリーザたちと別れるつもりだったが、目的地が偶然一緒だったのでまだ一緒に行動することを決める。

 そういうわけでエリーザとペスカとともに、首都アイトリアでメアリ妃の情報を聞きまわるエイツだったが、タブー扱いされているせいでなかなか手がかりを掴むことができない。

 しかし、エリーザはヒュームの商人、パトラを訪ねる。情報通である彼女ならば何かを知っているのではないかと踏んだのだ。そして、その予想通りパトラはメアリ妃の情報を持っていた。
 だが、信頼できる相手にしか情報を渡さないと言う彼女は、それを証明する方法として『ヒューム商工会の懐中時計』を手に入れることを条件として提示する。ヒューム国内で一定以上の取引実績を持つ商人のみが持つことができる『ヒューム商工会の懐中時計』は、エリーザですら簡単には手に入れることができない代物。かなりの難題に一同は頭を悩ませてしまう。
 そんな中、エイツは一つの妙案を思いつく。先ほど出会ったロセットがゴンドラを買おうとしていたのなら、その取引に干渉できればかなりの取引実績となり、『ヒューム商工会の懐中時計』を手に入れられるはずだと。

 そうと決まれば行動は早い。ロセットを探し当てると、エリーザは一流の商人としての頭脳を働かせて彼女の要望に最大限応えることに成功。見事『ヒューム商工会の懐中時計』を入手し、パトラの信頼を得ることができ、彼女からメアリ妃の情報を聞くことができた。

 彼女によると、メアリ妃は首都アイトリアから少し南にある洞窟に幽閉されているとのこと。
 ここまで来たら最後まで同行すると告げるエリーザとペスカ、客へのアフターサービスと称して道案内を担当してくれるというパトラ、さらに恩を返したいとして一緒についていくというロセット。いくつか危険はありつつも、エイツは頼もしい彼女たちとともにメアリ妃がいる洞窟へと向かった。

 洞窟に住まう魔物を倒しながら、少しずつ先へと進んでいく。そして、その先では誰かが生活をしていたという痕跡を発見する。だが、メアリ妃がいたという手がかりは見当たらない。ここまで来て不発だったのかと落胆するエイツだったが――。
 とある絵本を発見したことでその落胆は吹き飛んだ。それは、エイツの母が読み聞かせてくれた本そのものだったのだ。

 少なくとも、エイツの母メアリはここで生活していた。さらに、洞窟の状態から、母親はまだ生きている可能性がある。
 もしかしたら死んでいるかもしれない。そんな最悪をエイツは覚悟していた。だが、希望はまだあったのだ。エイツはそれを知り、嬉しさで涙を流した。

 

 いつかきっと、会える日が来る。生きている限り、その可能性は常にある。エイツはそのときまで生き続けることを誓ったのだった――。

 

 

 

個人的な印象

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 主人公の過去が明らかになる重要な話。正直、常に見れるようにした方がいいと思う。ただ、第二部の話と比較すると少し(?)が浮かぶ部分があるので、近いうちにその辺を整理してみたい。

 

 

 

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