ヒュームで起きた第三の災禍以来、出現が増えてきたアニマに対抗するため、ステファニアが考案した装備。
これを完成させるため、エイツとシャーロット、その他各国の著名な発明家たちに協力を要請した。要所にルークスコアを取り付け、それらを特殊な生地でつなぎ合わせて魔力の伝達を全身に行き渡らせている。
装着者が熾天聖レベルの強さを発揮できるようにすることが目標である。
聖化武装の力
エイツの持つ「他人に力を分け与える能力」。この能力によって分け与えられる力を、さらに効率よく受け取ることができる。これにより、装着者の更なる活躍を見込めるようになった。
エイツの能力以外にも従輝聖や七煌、熾天聖の力も取り入れられており、装着者同士の位置を感覚で把握できるようになっている。その副次効果で、従輝聖、もしくはその武器を見つけることもできる。
さらに判明した事実によると、聖化武装は単純な強さだけでなく、何らかの特性に特化させることもできる。例えば、タチアナのように感知能力を研ぎ澄まし、カルラのように耐久性を上げたりなど。
軍師の力を向上させることもでき、予測能力をパワーアップさせて部下に的確な指示を飛ばすだけでなく、微量な力を多くの兵士たちに与えることで少しだけパワーアップさせ、かつ自分の指示通りに動かすことができる(ただし、兵士側が力に身をゆだねる必要がある)。
とはいえ、これらの特性を特化させるためには聖化武装の開発者たちに調整してもらう必要があり、自分の意思でどうにかなるものではない。だが、状況次第では強さに特化している熾天聖よりも活躍が期待できるようになった。
課題
非常に強力な武装だが、それゆえに課題も多い。
まず生産するためには、ルークスコアという貴重な資源と、装着者によって異なる複雑な調整が必要である。そのため手作りで作らざるを得ず、量産化が難しい。
また、強大な力を得られる分反動があり、訓練を繰り返さなければとてつもない疲労で身体が動かなくなってしまう。さらに、元々高い実力を持っていなければ力を吸い取られるだけで終わってしまうので、相当な実力者でなければ使いこなすことはできない。
装着者
・ステファニア・・・ペイシェの次期女王。元々剣を習っていたため、早く聖化武装に順応することができた。
・フランシスカ・・・リーニャの心優しき王女。元々前線に立つタイプではなかったので他の人よりも順応が遅かったが、必死に訓練を重ねて追いつこうと努力している。
・ヴァネッサ・・・『天啓のエンフォーサー』のリーダー。
・ファナン・・・ファルハーナの親衛隊隊長に内定すると噂されている、ジャハラ王室親衛隊の一人。
・アイリン・・・クォンツィ王城近衛隊武官。
・ファルハーナ・・・ジャハラの女王。ファンイーから兵士を指揮する能力を学び、それを活かそうとしている。
・ファンイー・・・クォンツィの丞相。聖化武装が単なる強さの向上だけでなく、兵士を指揮したり、戦況を予測したりする能力をも向上させられることに初めて気づいた人物。
・ワカバ・・・テーセツの第六王女。タチアナと同じく感知能力に特化した聖化武装を身に着けている。
・カルラ・・・ヒューム近衛軍師団長。ヒューム1の強さは、聖化武装を装着したことでさらに練り上げられた。また、罠への耐久性をミザリーに上げてもらったことで、格段に防御能力が向上した。
・タチアナ・・・ジェネラス諜報部の上席諜報員。感知能力を向上させる聖化武装を身に纏う。
・ミザリー・・・世界征服を企む天才発明家。自分用に聖化武装を作り、さらにそれに合った兵器も発明している。防御力はかなりのもの。
・ミネルヴァ・・・強さを追い求める武道家。聖化武装は希少なものであるため、各国の王族やその側近、開発者本人くらいしか着用できなかったが、開発者の一人であるミザリーと常に行動を共にしている弟子なので特別に作ってもらった。
高速戦闘に特化している。
開発の協力者
・シャーロット・・・聖化武装の開発者。中心となって開発した。
・ヴァネッサ、メリッサ・・・試作品のテストに付き合わされた『天啓のエンフォーサー』のメンバー。
・クレア・・・開発に行き詰っているシャーロットを、家事全般でサポートした。
・アリーチェ・・・聖化武装改良を手伝ったペイシェ騎士団のメンバー。
・エリーザ・・・聖化武装の素材を提供したペイシェ王室御用達の商人。
・ミザリー・・・聖化武装の開発者の一人。感覚器を受け持った。
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